なかなか筆が進みませんが、アウトプットする(ここでは更新する、ですね)というのは大事なので、軽めの内容になりますが、学習記録を残しておきます。
トリプレットの特許を何件か流し読みした結果、初めて目にする単語や、トリプレットの基本構成について学んだことがいくつかありました。今日はそれを記録しておきます。
望遠比(Telephoto Ratio)
レンズの全長と焦点距離の比のこと
キヤノンのHPより
望遠レンズにおけるレンズの全長と焦点距離の比。レンズ前玉の頂点から焦点面までの距離を焦点距離で割った値。テレタイプの望遠レンズでは、これが1よりも小さい数値になる。因みにEF300mm F2.8L IS USMでは0.84、EF600mm F4L IS USMは0.76となっている。
この単語は、特許の文献で初めて目にしました。
定義からして、レンズのサイズを表現するものですが、ユーザー視点では「全長」の方がピンとくるので、どちらかと言うと設計メーカー視点の用語かな、と思います。「テレ比」とも言うようです。
トリプレットの硝材
一般的に、
高屈折率のクラウン系
高屈折率のフリント系
クラウン系
の3枚構成が一般的のようです。
1枚目が一番大きく高屈折率で高価な硝材になるため、1枚目にコストがかかる、というのがトリプレットの常識のようです。
そのため、1枚目の凸レンズを、できるだけ低屈折率にしてコストを安価にする…といった特許もありました。
設計したみたデータ
ちなみに私が試しに設計してみたデータがどうなっていたか確認すると
硝材(コスト指標:PR値) 屈折率、分散
N-LAK9(28):Nd=1.6910, Vd=54.7084
N-LAF7(23):Nd=1.7495, Vd=34.8200
N-BAK4(14):Nd=1.5688, Vd=55.9758
確かにコスト指標値は、1枚目>2枚目>3枚目 という並びになっています。
そして、1・2枚目は高屈折率で、いわゆる「定番のタイプ」となっていたようです。
トリプレットについては、これくらいにして次は別テーマに移ろうと思います。
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